私がフェイキックIOL(ICL)手術を受けた2007年当時、レンズの挿入位置によって2つの術式がありました。
- 前房型
- 後房型
フェイキックIOL(ICL)の準備:虹彩切除術
「前房」というのは「眼球内の角膜と虹彩の間」の領域のこと。前房型フェイキックIOL手術では、まず白目と黒目の境を3mmほど切開し、そこからシリコン製のレンズを折りたたんで挿入、虹彩に引っ掛ける形で前房内に固定する方式でした。
ただこの場合、眼球内の水分(房水)の流れが阻害されることで、眼圧上昇の危険が生じます。これを回避するため、レンズ挿入前の予備手術として虹彩切除手術が行われました。予め虹彩に穴を開けることで、房水の流れる通路を確保する手術です。この手術は、緑内障予防に用いられている手法と同じようなものだとか。※2021年現在は、術式やレンズの型式の違いによって、虹彩切除手術が不要となる場合もあるそう
虹彩切除術は痛くない
「手術」という言葉に心理的ハードルが高くなるけれど、実際受けてみると、怖がるほどのものでもありませんでした。手術当日は付き添いもなく一人で通院し、施術を受けました。
手順としては目薬タイプの麻酔の後、目にレーザー光線を照射してもらう、これだけです(まあ私は受けるだけなので、簡単に書くのですが…)。
レーザー照射の瞬間、パチッと弾かれるような衝撃はあるものの、明確に痛みと表現するほどのことではありませんでした。ただ目に対する衝撃なので、勿論いい気持ちはしません。痛みよりも、恐怖心の方が強いくらい。痛い痛いと大騒ぎするようなものではないと感じました。虹彩切除手術と虫歯の治療、どちらの方がいいか? と問われれば、迷いなく私は前者を選びます。それくらい、痛みはありません。
因みにレンズ埋め込みの本手術を含め、フェイキックIOL関連の医療行為の中で一番痛かったのは「検査時の採血」でした(それくらい、痛みとは無縁の手術でした)。
術後も問題なく一人で帰宅
この虹彩切除手術、目薬麻酔から処置が終わるまで両眼で30分程度だったと記憶しています。眼帯の装着すらない、カジュアルな施術でした。抗炎症・抗感染症の目薬2種類を処方してもらい、帰宅の途へ。但し術後数時間は、薬剤の関係で視界が若干ぼやけるなどの症状があったけれど、1人での行き帰りに支障をきたすことは全くありませんでした。また、術後にひりつきや痒みなどの異物感を感じるなどということもなく、施術は無事に終了しました。
1週間後の診察で虹彩切除後の状態を確認してもらい、眼内レンズ挿入手術前の準備は全て完了しました。