手術前、私の目の前には常に黒い影がちらついて見えました。飛蚊症です。
これが何歳の頃に始まったのかは定かではありませんが、物心ついた時には既に飛蚊症持ちでした。特段の不自由も疑問も感じていませんでしたが、調べてみるとこの飛蚊症、強度近視が原因となる場合もあるようです。
ではICLの手術を受けることで飛蚊症も治るのでしょうか。
飛蚊症とは何か
飛蚊症【 ひぶんしょう 】 視界に埃や糸くずのような黒い影が見える症状のこと。眼球内の硝子体の濁りが原因で、強度近視や加齢などによって引き起こされる。
この飛蚊症、黒い影の見え方(形や見える数など)は人によって異なるようです。
私の場合、黒く半透明な糸くず様のものとして見えます。例えるならば、毛糸を構成するあの細くて透明な線維がゆらゆらと眼前を漂っている感じです。
その黒い影は幾つもあり、私が視線を動かす度に跳ねたり沈んだりします。動く速度は、視線を動かす速度に正比例しているようです。 見え方以外の不具合は特になく、痛みや痒みなどはありません。私にとっては、ほぼ無害といってもいい程度の症状です。
飛蚊症の原因は上記以外にも、網膜裂孔/網膜剥離など様々存在します。ある日突然飛蚊症に見舞われた場合は、速やかに眼科を受診することをお勧めします。
フェイキックIOL(ICL)手術を受けても、飛蚊症は治らない
結論からいうと、ICLの手術を受けても飛蚊症は治りません。私の場合、手術直後から術後19年目の現在まで、今も視界には黒い影がゆらりゆらりとしています。
そもそも飛蚊症の発生メカニズムは「硝子体の濁り」に因るものであるため、この部位とは関係のないICL(フェイキックIOL)の手術では、飛蚊症の症状は軽快も治癒もしないのでしょう。フェイキックIOLやICLは目の前側(眼の前房あるいは後房=硝子体よりも前の部分)にレンズを入れる手術であり、眼球の奥にある硝子体には一切触れないためです。
なお私の場合、見え方自体にも特段変化は感じませんでしたが、手術を受けた人の中には、術後一時的に影が目立つように感じる方もおられるようです(コントラストがはっきりするからでしょうか)。